夢への投資
夢は小説家になることである。
中学生のころからずっと変わらない。変わらないまま、23歳になってしまった。
つまり、十年間、ずっと夢は夢のままなのだ。
中学、高校、大学と、部活に精を出してきた。
そして、就職後は、毎日8時間の睡眠時間を確保するために、毎日22時に寝る。
だから、作家になりたいのに、書く時間が少ないのだ。
こんなことを言うと、甘えだと言われるだろう。
本当になりたいことなら、無理にでも時間は作るべきだと。
わずかな時間にすべてをかけて、執筆作業をするべきだと。
そんなとき私はいつも思う。
もしお金持ちになったら、仕事をやめて、すべてを書く時間に費やすのに、と。
そして、いろんなことを想像してみる。
たくさん本を読み、映画を観る。漫画も雑誌も、流行りはチェックしておく。
自分が好きなものや嫌いなものを理解し、書きたいことと流行りをすり合わせる作業もしながら、渾身の一作を――
ただ、このあとがうまくいかない。
働きもせず、お金はあって、好きなことをして、夢をおいかけている。
そんな人が書く小説ってどんなものなんだろう?
きっと、余裕があるんじゃないか、と思う。
そしてその余裕は、一般人がほしくてほしくて仕方なくて、でも簡単には手に入れられないものだ。
それを持っている人が、持っていない人の気持ちを想像するのは、きっと難しい。
そして、持っていない人は、持っている人を羨んだり、ひがんだりしてしまうんじゃないかと思う。
共感を得られず、反感を買うんじゃないか。
そう思うと、お金持ちにはなりたくない気がしてくる。
もちろん、多少贅沢はしたい。
コンビニで100円のチョコの購入をためらうとか、ユニクロでいい服があっても、セール日まで我慢するとか、そういうのをやめたいとも思う。
でもなあ、という気持ちもある。
そういう日々を大切にできる人の書いた人の小説のほうが、私は読みたいのだ。
そういうことで、お金持ちになる想像はどうしてもうまくいかない。
家族や友人と、何度か旅行に行ったりして贅沢して、早いところ元の生活に戻ろうとするんじゃないかなあ。
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